2025/2/17

階段を上る

 
 
メールの整理をしていたら、うっかり?過去のいわゆる黒歴史を思い出してしまいました笑
 
視点が階段を上るように一段また一段と上へ進むにつれて、そのときは見えなかったものや気づかなかった気持ちを発見することができますが、今回は、どんなことであっても、それを経験できたということ自体が、大きな祝福なのだと感じる事が出来ました。歳を…重ねて笑
 
黒歴史とはよく言ったものですよね。初めてこの言葉を聞いた時は、感激さえしました
 
その時のことを、かいつまんで書くと…
 
生家の事情に振り回されて、自分の人生なのに自分で選択できないことだらけ=不満を燻ぶらせた生き方をしていたので、今だ!と思い切った選択をしてみたところ、大きな勉強にはなりましたが(特に人間関係や地域差など)、全く土地勘も知り合いすらもいない場所で45歳を過ぎてから無職になるという「人生でワースト3に入る不運のひとつ」(←こうメールの中に書いていました笑)を味わいました。
 
その時の私に言いたいことは「もうひと月もすれば、ワースト3のうちのもうひとつも体験できるよ」ということです~泣
 
ひと月後のもう一つの方は、書き記すことすら難しい出来事なので、割愛しますが…
 
そういえば、この時に不思議なことがあったなあと思い出したのでした。
 
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ひとつ目の傷がまだ癒えない中で、ふたつ目が追い打ちをかけてきた頃。
 
何をどうしたらいいのか、誰に相談したらいいのか、なぜこんなことになってしまったのか(これが一番知りたかったことでしたが)、頭の中が整理できなくなってしまって、とにかく寝よう…と布団に入りました。この時は引っ越しをして間もなかったので、慣れないお家に緊張したり、身体も疲れていたので、不眠にならずに済んでいたのですね。
 
すると、寝ながらその部屋の中の様子をビジョンで見始めたのですが、ベッドの足もとの方から「異空間の窓」が私の方へ近づいてくるのですね。その窓の向こう側は、真っ赤に燃える炎に埋め尽くされた世界でした。その炎の中に顔のようなものが見えるのですが、私は感覚的に「お父さんだ!」と分かったのですよね。ただのシルエットだったのですが(父は1年前に他界していました)。
 
その窓が頭上付近までやってきた時に、私は観念して体を起こし、目も開けて炎の中の父と対峙しました。父は私に話し始め、私も理解して聞いているのですが、聞いたそばから忘れていってしまいました。それで慌てて意識的に記憶スイッチを入れて、最後に聞けた言葉が「時間は大事」という言葉でした。
 
そこで私は力尽きてしまい、再び横になって爆睡しました。
 
その言葉がきっかけで、立ち直って人生が上手く…ということでは全くなかったのですけれど笑(ワースト3の残りのひとつがまだありました)、ものすごいインパクトがあったので、そこからとにかく行動をしてみたところ、その土地から故郷へまた帰ることができたのでした。
 
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帰郷して、気心の知れた仲間と再び働き始め、友人とも再会できるようになったことで、落ち着いてじっくりと黒歴史を落とし込むことが出来たように思います。あの場所のままでは、ちょっと危険だった気がしますね。
 
人はいろんな事情を抱えていて、正義だとか権利だとか、そういうものを主張して自分だけ安全なところで生きていくことは出来ないということを、身をもって体験した日々でした。
 
それを体験する覚悟はあるか?と、実はそこへ行く前にお試しもあったのですよ。体験しないと分からない諦めの悪さとガッツを持ち合わせているもので…苦笑
 
 
それでも今日久しぶりに見た黒歴史は、ああ、でも楽しかったなあと、別の人生を眺めているかのように、静かなものでした。今世の人生が一冊の本だとするなら、冒険編の1章があっても良いじゃない、私らしくてすごく良いじゃない、そんな感じでしょうか^^
 
 
…そうなれたのも、ワースト3の最後のひとつのおかげなんですけどね笑
これもまた、いつか笑
 
 
(階段と言えば…の長谷寺@奈良県桜井市)